longlongagotimesuna’s blog

毎日ぼ~っと過ごしている中高年、日々呟き言

今日も無事に夕焼けを臨み


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夕焼けを眺め其ノ名残りを追っていると、半世紀以上前小学生だった頃を思い出す。隣近所の子供達と、田んぼや河原・公園で日暮れまで遊んだ時代を。夕焼けに染まり たなびいた茜雲の形をジット見詰め、忘れまいとしていた自分。遠い夏の出来事で 隣を歩く友達すら覚えていないのに、東山上に細長く居座る雲の色と形状は鮮明に記憶がある。満ち足りた一日だったに違いない。だからこそ、覚えておきたかったんだろうナァ。

 あの日と同じ様に、今日も安穏に過ごせました。

きっと、世界の平穏を祈って下さる方々がいらっしゃるのだろう。そして、日常が続くように作物を育て、食物や衣服や石油を運んで下さる方々が居られる。 心中嫌気が差そうとも、責任を真っ当して働いて下さる方々大勢、此の世を支えて居られるよ。

 お陰様で、夕焼けを眺める幸せを頂戴しました。

 ありがとう。

晴れ間が覗いたハッピーな日


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 白い空模様から雪が絶え間無く降り積もる。

モノクロ世界が見えるばかり。眺め続ければ、感情が削ぎ落とサレル。雪道を長く歩く時も同じ。唯、目指す場所に向かい、次第に冷えていく手足を心配しながら脚を動かすだけだ。色の乏しい世界は、フワフワした想いなんぞ吹き飛ばすらしい。

 そんな日を幾つか過ぎた朝、窓にオレンジの陽が差した。

  ソレ丈で、世界は変わった。窓を開けて、外を見る。冷たい空気を顧みずお日様を認め、吐息と共に溢れる笑みを止められぬ。光無けば、色はナイ。セカイの祝福の大半はヒカリがもたらすカラーから生まれると思う。

 午後、雪はポタポタと屋根より雫を垂らし、陽光にて眩い銀光を放つ。空は青味が増し、真ん中から外れた雲は、山端上に鎮座しつつ。陽気に浮かれた暇人は、ハンドルを握り ハッピーカラーを探しに行く。暇人は、セカイの美しさに夢中だ。彼方此方で車を止め、一番光溢れる時間帯を楽しむ。

 些か、日が翳ってきた帰り道、車前を二羽の小鳥が遊び舞う。蜜柑色と茶と白の背羽が、鮮やかな雀に似た小鳥で誘い誂うように、付かず離れず先導していた。やがて、飽きたのか南へ逸れて行く。

 彼等の百分の一ですら、人間は幸せを感じているだろうか。戯れて愉しげ飛ぶ小鳥を間近に視て、思い浮かんだ。

 

 

 

 

 

森奥に住む君へ


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  何故だろう、都会で暮らしているのに 君は雪ノ森奥に居る様に感じてしまう。
誰一人訪ね無い森奥で、頑丈な扉をしっかり閉め ぶ暑い窓ガラスを覗く。仄暗い室内と溶ける鳶色カーテンは用心深さ故か。ストーブ上の湯気立つ薬缶は硝子を曇らせるので、側に腰掛けた君は時折指を滑らせ 視界をくっきりさせる。

屋外、胡桃の木辺りにリスが動き回り、藪から雉が二羽遊ぶ。窓際でキジトラ猫とそれを眺め、薫りくゆるハーブ茶を手に取る。

 森と其処に住まう生き物達は、君の世界を護っている存在だろう。狐や狸、梟・鳶・鴉、雉や山鳩、野鼠・リスが家の周りに訪れる筈。熊やイヌワシや猪、猿さえやって来るやもしれぬ。

  今は雪で覆われた君の森も、季節が変われば、芽吹く。メブクチカラは、人間には抑え得ない大きな力。止むに止まれぬ源泉から来る。君の名に印されています。

 世界は、人間だけのモノではないから人間だけを追い掛けると、見失うよ。袋小路の行き先。

陽光、風音、川流れ、虫乃羽音、人外に答えありと、囁きます。

 

野菜三昧贅沢ランチ


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  菜食友人がイチ押しのレストラン『moto808』に行ってきました。

時折吹雪く中、案内車を見失わない様に付いて行った住宅街の中にありました。

 5台程の駐車場。外見は、周りに溶け込みひっそり。室内は明るくないが、落ち着いた空気。奥テーブルにランチ客が一組いた。油絵が掛った壁、売り物らしいカラフルな靴下、座ったテーブル席脇に置かれた籠の手荷物入れが目に付く。

  話している中に、料理が運ばれた。色んな野菜をふんだんにに使ったソテーが特に美味しいと感じた。歯応えがある野菜は絶妙なソースで絡んで旨味を引き立てる。素材自体が良いから、口に苦味は残らない。自分でも野菜を作るので、コノアタリは分かるつもり。

  『moto808』さんの野菜愛は熱く感じる。大地の恵みを余すことなく召し上がれと、情熱に溢れ 料理を通して伝わるモノが其処に。

 

 

レストラン『moto808』情報は下記にリンクを貼っておきますので、興味のある方はご覧下さい。

http://gt-yamagata.netj.jp/ygt/detail.php?recid=322

  

 

不細工ですが、クリスマスケーキ作りました!


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  料理研究家ゆかりさんのブログ『 材料3つ!ホットケーキミックスで簡単スポンジケーキ 』を参考に作ってみました。材料費が極力要らない素敵な内容だったからです。60gのホットケーキミックスに卵2個というレシピを180g 卵3個で推し進めました。卵が勿体無いと云う理由で。甘すぎない様に砂糖は20gしか入れません。

 買い置きの桃と洋梨缶詰を挟んで、生クリームで包み、友達の自家製キウイを飾る。生クリームには手作りすもも酒を垂らして香り付け。甘さは物凄く控えめ、足りなすぎて果物缶のシロップを加えました。

  本当は、昨日作るはずだったのが、今日にズレ、大根のナタ漬け仕込みを済ませてから取り掛かる順序に。

此処2日程野暮用に関わり、気持ちが乱れ気味。スイーツ作りは平かで無いと上手くゆかない気がします。

 とは云え、形は出来た。試食タイムへ!やっぱり、堅い!表側はタルト生地のようだ。味は悪く無いけど、スポンジからは遠い。歯応えは、残念すい〜っとなりました。

 皆さん、 レシピは守りましょう。

 

 

 

 

  料理研究家ゆかりさんのブログ『 材料3つ!ホットケーキミックスで簡単スポンジケーキ 』に興味のある方は下記にリンク先を貼っておきますのでご覧下さい。

https://creators.yahoo.co.jp/ryorikenkyukayukari/0100149760

続 冬夜の楽しみ


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  Y市から山越え帰り、S町の国道沿いに遊具と四阿の公園がある。
配置された二種類の施設は、目も彩な数え切れぬ電球で飾られ、人っ子一人居ないのに賑やかさを醸し出す。

走る車中でチラチラ目に留めながら、なんと楽しげな風景だろうと、笑みが湧く。イルミネーション自体が喜び合って見えない妖精達が踊っている。

 冷たい風が吹き始めた夕暮に、ほっこりと暖かく、愉快な気持ちが増す。此れを見る度、私は幸せな気分になれるなと独り言ちた。

 

古い写真


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  古い写真が詰まったクッキー缶を久しく開けてなかった。会えるはずの無い人々や過ぎた時間が鮮やかに有るから、離れ難くなってしまう。切り取った時の欠片が、一層輝かしく映えて、素晴らしい時代 ・立派な人達だったと、想わせるから。

  例えば、上品に座す着物姿の婦人を知っていた。おっとりした話ぶり、声を荒らげず、笑みを絶やさないお顔は、整った容貌を更に魅力的に。美味しいお菓子や料理を頂いた記憶がある。孫娘が着用した上質なジャンバースカートを貰った事も。通いお手伝いさんがいる御宅で明らかに違う空気差・裕福と貧乏の隔たりを嗅ぎ取り、居心地が悪い。次第に遠ざかった。

 裕福だから幸せとは限らない。アノ御婦人の面影は、背中をシャンと伸ばし帯を締め髪を高く結上げて座っている。幾多波風が通り過ぎ、窓枠を揺らすも、屋体骨は揺るがせぬ気概を持ちながら。失われた昭和の香りを燻らし去った人達を寂しく見送る。