白い空模様から雪が絶え間無く降り積もる。 モノクロ世界が見えるばかり。眺め続ければ、感情が削ぎ落とサレル。雪道を長く歩く時も同じ。唯、目指す場所に向かい、次第に冷えていく手足を心配しながら脚を動かすだけだ。色の乏しい世界は、フワフワした想い…
空は高く光は澄み風が吹くコノ世界は、何度目の当たりにしても美しいと想う。 蜻蛉が無数に飛び、薄羽をピカリと光らせ、山陰深き緑を背に、緩やかな空気流に逆らわずたゆたう。 秋はダム湖周辺にピタリ張り付き、色を換えゆく。濃く湿り気に満ちた生々しさ…
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