すもも酒を作った理由
梅雨の合間、曇り空だった。
車で七、八分郊外に住む伯母から電話がありました。
「すもも、もいだから、取りに来ないか」
喜んでお邪魔したら、伯母は草刈機を動かして畑と果物木周囲を除草していた。
「伯母さんは、機械扱い長けているねえ。除雪機もスイスイ動かすし」
「苦手意識は全然ないねえ。四トントラックも平気で乗り回していたから」
こんな会話をして、ビニール袋大一杯の果実を頂いた。
すももは痛みやすい。熟れ過ぎた実はジャム、未だ青さが残るモノは果実酒。
七月十三日に仕込み、ニヶ月過ぎた。ブランデーとスモモだけのシンプルな組合せ。
只今、ゆっくり熟成中。
仕込んで一ヶ月後、試飲時はブランデー風味が勝っていた。
丁度ニヶ月経った時は、すももの香りと味をほんのり認めた。
三ヶ月後は、どんなハーモニーと成るか楽しみで仕方が無い。